保冷工事

保冷工事も、配管を保温材で被覆する工事。
その目的は、配管内部への熱の侵入を抑え、配管内を通る物質を常温以下に保つことです。
それに加え、天井内にある配管の結露を防ぐという役割も。

保温工事とは少し異なるのが、防湿などの目的も併せて施工されることが多い点。

工場やプラントの場合、冷房や冷水配管などが必要箇所へと通されますが、そのままの状態では表面結露や熱吸収が発生してしまいます。
それを防ぐのが、保冷工事の役割。
防湿・凍結防止・結露防止といった効果を求められることが多いため、使用される保冷材は防湿+保冷効果のあるグラスウールが一般的です。

新規の保冷工事やメンテナンスなどは、お気軽にお問い合わせください。

■防湿・結露防止が必要な理由

コップに冷たい飲み物を注いだ時、コップの表面に水滴が付くことを想像してください。
これはコップよりも外気温の方が暖かいことがその理由なのですが、それと同様に外気温よりも温度の低いものが通っている配管には、水滴が発生します。

万が一その水滴が落ちてしまうと、製品を廃棄せねばならないという事態を招きかねないため、それは避けたいところ。
それに漏電事故に繋がる可能性もあるため、そのような危険を未然に回避するためにも水滴の落下を防ぐ必要があります。

この水滴落下を防ぐ上で欠かせないのが、「防湿材」と呼ばれるもの。
保温材を巻くことで、保温材の表面と外気との温度差は縮まりますが、その分空気層部分に水分を溜め込んでしまいます。
水分を溜め込んでしまうと、グラスウールの劣化が早くなり、水滴落下の危険性も増してしまうことに。
それを回避するために防湿材を取り付け、水分の浸入を防いでいます。

■ 保冷工事のポイント

□保冷材は、配管やタンク等の被施工面に隙間が生じないよう密着させる
□材料保管中、もしくは施工中において保冷材に雨水がかからないように注意する
□外装材を取り付ける際に、雨水の浸入対策を入念に行う

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